スポーツをしていないのに肩の関節が不安定で外れるような感覚がある方がいます。
肩の関節がゆるくて、外れそうになる状態が習慣化したものをルーズショルダー（肩関節不安定症）と言います。
野球やソフトボールの選手の肩の怪我でよく話題になっています。この場合は、
長期間に渡る肩への負担によって筋肉や腱、鍵盤が傷つくことが原因とされています。
話題のなるのがスポーツ選手に多いので、ルーズショルダーはスポーツをする人がなるものだと思われがちですが、実際にはスポーツをしてない方にも見受けられ、とくに女性に多いとされています。
ヒトの結合組織にはエラスチン（弾性繊維）という伸び縮みする線維が含まれています。肩の動揺を抑える靭帯や筋肉にももちろんエラスチンは含まれています。生まれつきこのエラスチンの含有量が多い方がルーズショルダーになりやすいのです。
エラスチンの含有量の多い方は男性にも女性にもいます。女性のルーズショルダーが多い理由は、女性ホルモンの働き、成長期の過度なダイエット、筋力が男性に比べて弱いのが理由なようです。
治療は筋力トレーニングです。肩を横に上げる、前に上げる、外にまわすなど、抵抗に打ち克つ訓練をします。ただし、負荷をかけすぎると腱や鍵盤などを傷めてしまい悪化することもあるので注意が必要です。専門家のアドバイスを受けてトレーニングすることをお勧めします。
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